春先のような陽気に誘われて屋上に出た。一年中顧みられることなく放置されたままのシンビジュームたち。霜焼けによる変色と思われる黄色くなった葉が痛ましかった。
それでも、三つの鉢からは開花間近の赤紫の花芽が二本も三本も勢い良く伸びていた。育児放棄ならぬ管理放棄を深く?悔いた。早速手入れ。
古い株を覆っている枯葉を取り除き、灰で黒ずんだ葉を一枚一枚ふきとって根元に溜まった灰を除去。白い軽石を敷いたらずいぶん見やすくなった。今後は大事に育てようと己に誓いながら一番暖かい応接室に避難させた。
遅ればせながらネットで調べてみると、季節ごとの管理の仕方が記されていて、花が終わる春は植え替えの時でることが分かった。こんなにも手をかけて育てることに驚いた。冬の管理の項には「いよいよ開花の季節です。今までのお手入れの結果が出る時期でもあります」とあって改めてわが身を恥じた。
「花は鉢ではなく地植えが一番」と強く思ったものだが、シンビジュームは別格らしいと分かった。11月に届けられたものが美しく咲き誇っているが、今後は季節ごとの管理をしっかりして上げようと思った。
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