ありがとうシスターの皆さん
昨日の2つ目の訪問先はレデンプトール女子宣教会本部。 小さな村の真ん中での存在感は特別。小規模で質素だが宣教の熱意は国境を知らない。ウクライナのベール姿のシスターが愛らしく心に残った。明けての14日、ミュンヘン−フランクフルト–羽田10:00は国内線で始まるのでもっとゆっくりでよかったのだが、頭の中は「国際線は2時間前」で固定されていたものだから、送りのシスターたちにはホテル7時発という早朝の移動を強いることになり申し訳ないことをしてしまった。修道院から1時間半と聞けば申し訳なさ度はダブル。ともあれ、今回も40分ほどで空港着。フランクフルト空港はドイツ最大規模を誇るだけあって、国際線までの移動は歩け歩けで、しかも階上階下と上り下りの30分。運動不足なのでむしろ喜んだほどだがゲート到着は搭乗開始20分前。
いっきに長崎
12時間のフライトは、かつてのような苦痛はなく、テレビや読書でウトウトしたりしながらなんとか凌ぐことができた。羽田–長崎と最終フライトも順調で迎えの神父さんの車で司教館着は11時前。すぐにミサ。昨日の主日のミサも末吉神父さん持参のミサキットでホテルの部屋で捧げることができて感激。全てが、1つもかけることなく鹿児島での生活のリズムをキープできたことはまさに神に感謝。6階の居室からは浦上天主堂が目の前に。
長崎サルキ(散策)
かつてのクラスメートである大司教さんとサシでのお昼というのも初てだが、つい友だち言葉の会話が弾んだ。滅多にしない昼寝を約2時間。ぞして、3時半から2時間ほどの市内散策。鉛のような体が次第ににほぐれていった。近くの平和公園を通って西坂の丘で折り返した。26聖人の道を逆に辿りたかったが、6時の夕食まで帰れそうになかったので、かつて、友人司祭の兄上が果物屋を営んでいた銭座通りにコース変更。しかし、果物屋はなく、それらしい場所にあったのは銭座市場。通りはすっかり明るく小ぎれいになり、かつてのうらぶれた裏通りのイメージは過去のもの。果物を売っている店もあるようだったが、確かめることもせず横目でパス。30年という時の経過の過酷さだけが思われた。
サルキ妙
銭座通りをまっすぐ行くと平和公園に通じる階段に行き当たる。右に曲がってバス通りを行くと大学病院前を通って浦上天主堂前に出る。しかし直進することにした。階段は確か4部に分かれていて最後の踊り場に立派なみかんの木が一本。歩道の中だけに唐突な感じがする。見るとハッサクらしい実が一杯。たまた作業中のおじさんに聞いた。「歩道にはえているということは市のものですか?」「ソウジャ」「一個もらっていいですかね」「ヨカトヨ!」作業車に置かれた脚立を借りて一個失敬した。礼を言って立ち去ろうとしたら、「マチット トランネ」(もっととったらいい)。歩くとコミュニケーションが増す。だから歩くのはやめられない。今頃、残った人たちはドイツの観光を楽しんでいるに違いない。無事を祈りたぃ。こちらは明日から手強い相手が待っている。
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