戒厳令反対
九州北部豪雨の後片づけもままならないというのに、今度は秋田で豪雨。自然の秩序も壊れてしまったような感じだ。秩序が壊れたと言えば、昨日配信のUCANEWSによると、人間による秩序の破壊が進行中。ドゥテルテ大統領が5月に布告したミンダナオ島における戒厳令を12月まで延長したことを巡って教会の反応が紹介されていた。先ず、キリスト教一致運動に携わるカトリックの司教や牧師さんたちがすぐに反応した。
教会は駆け込み寺
カトリック・プロテスタント両教会が人権侵害被害者たちの駆け込み寺として門戸を開く用意があると発表。プロテスタントの独立派教会のカラン師も「教会はそうした被害者の逃れ場になる用意はいつでもできている」と呼応。キリスト教一致司教フォーラムの共同議長を務めるプロテスタント高位聖職者も、「私たちは不正義と暴力に対する戦いを決してやめることはない」と力強く述べた。「フィリピンにおける麻薬がらみの殺人とミンダナオにおける戒厳令の布告は平和よりも暴力を助長している」とも。
秩序と平和の回復を!
高位聖職者の一人は、州ぐるみの暴力に対するカトリック教会の指導者たちの動きはこの数カ月を見ても期待以上に鈍いことを認めている。「しかし、それは私たちが怖がっているからとか黙認しているからとかいうのではなく、何かの判断を下すためには状況をつぶさに見るためには時間がかかるということだ」と語るのは引退司教のデオグラチアス司教。現状は昨年なされた最初の国民向け大統領演説とは程遠いと語るのはカラン牧師。大統領の政策は、貧しい人々への迫害と人権保護者たちへの嫌がらせ、それに殺人や地域の軍事化をもたらしただけだというのが高位聖職者たちの見解。以上昨日配信の記事より抜粋。なじみのある国だけに、1日も早くカトリックの国らしい秩序と平和が回復するのを祈るばかりだ。
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