小さなハプニング
「司祭用祭服に着替えた新司祭は司祭たちから祝福の挨拶を受ける。」前日確認したルブリカ(赤文字の但し書き)にあった。逆だったかもしれないが、「いいなぁ」という印象があったので、まずボクの方から先におめでとうをいいながらハグした。すると、彼は家族席に降りて母上と家族の皆さんに挨拶した。ボクの筋書きにはなかったが、初めて目にする光景に感動した。戻ってきた彼に隣にいる主任司祭の方に手をのべた。
「今度は主任司祭に」のつもりだったがそのまま司祭席に向かった。「司祭団が先?ま、それでもいいか…」と思いきやそのまま指定の自席に着いてしまった。慌てて「あいさつ!」と促した。慌てて立ち上がった彼は30数名の司祭たち一人一人に丁寧なハグの挨拶。会衆からの拍手が鳴り止まなかった。式長から事前の連絡がなかったのかもしれない。
エッチェ サチェルドス
なかったといえば、二次会の席上、「エッチェ サチェルドス…がなかった」との指摘に、そういえば、ボクが司式するようになってこれまで一度も歌われてこなかったことに気がついた。大きな忘れ物に気がつかないまま旅の後半まできたような驚きだった。いつ頃から歌われなくなったのかも定かではないが、神学校時代は叙階式が近づくと毎日のようにグレゴリアン聖歌の練習があったものだ。音が揃わなかったり、指揮通りに歌わなかったりすると「耳がいたいです!」と何度も歌わされたものだ。今は天国のツルデル神父さんが懐かしい。
次回こそは!
話がそれたが、次回叙階式の入祭唱は是非エッチェ サチェルドス マーニュス(見よ、偉大なる司祭を)を高らかに歌って盛り上げようということになった。通常だと司教総会は月曜日からいうことになっているが、福音宣教省長官とのミサのため予定が1日早まり、今朝9時の新司祭による初ミサは失礼した。
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