7割という高率の秘密は?
「児童養護施設の二葉むさしが丘学園はこの7年間、在籍児童の7割が高校卒業後に大学などへ進学した。厚生労働省によると、全国の施設の子どもの進学率は24%で、突出して高い。かつては、同学園でも就労が当然だった。だが、7年前に1人の在籍児が大学進学をしてから、進学希望が急増した。身近な人が達成したことで、『進学』という選択肢が生まれた。」(今朝配信の朝日新聞デジタル版)。
家庭を超える?
両親のもとでの暖かい家庭ではなく、他人の中での共同生活。数日のキャンプなら楽しいかもしれないが、何年も続くとなると、考えただけでもボクには耐えられそうにない。児童養護施設と聞いただけで「大変そう」と思ってしまうが、今朝の記事は、もしかしたら「大変そう」というのは一種の偏見かもしれないと思わせるものだった。両親が多忙でしかも子供が少ない家庭とは違って、毎日大勢の子供たちの中で、しかも責任ある大人がいつも見守ってくれている環境の方がいい場合があるかもしれないと思ったからだ。勉強にしても社会性向上のためにも。
真の教育は伝播する?
冒頭の施設がどのような努力をしたか定かではないが、きっと子供たちが安心できる環境をみんなで作り上げ、自分の将来を見つめることのできる穏やかな心が育ったからに違いない。こうした一つの成果が他の施設にも波及し、一人でも多くの子供たちが高等教育を受けて円満な人格の持ち主になってくれることを祈りたい。どんな子もみんな神様の子供だから、誰もが愛される価値があるのだから。
さすがカトリック国?
話は海を超えてフランスに飛ぶ。同新聞の記事によると、フランスには「優先教育協定」という制度があるという。これは、恵まれない境遇の若者にもエリート校と言われるパリ政治学院で学ぶ機会を保障するもので、7つの高校と協定を結ぶことで学院の存在すら知らなかった若者たちに少数ながら門戸が開かれるようになった。ちなみに、直近の5人の大統領もこの学院の出身だという。それはともかく、フランスでも教育の不均衡が社会問題となり、国を挙げて改革に乗り出したのはさすが。日本の政府も教育費の無償化に取り組んでいるがぜひ実現していただきたい。そして、どの子もみんなが喜んでいきたくなる学校になるように一層の努力をお願いしたい。
達成率100%
明日10時ビアンネ助祭の司祭叙階式。韓国籍司祭最後となる5番目。これで全員一人もかけることなく希望をかなえたことになる。召命達成率100%。全員に改めておめでとうを言いたい。そんな晴れの門出を祝って韓国からは家族をはじめ60名もの巡礼団が来るという。幸い雨も上がったようだ。明日まで持ってくれるといいのだが。
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