2018年明けましておめでとうございます🌅
あたふた葬いミッション
こちらは、あたふたと義兄の葬儀に駆けつけ、かつて義兄から重症のヘルニアを治してもらった病院の近くの岸和田市での新年。おかげで、7人の甥姪と一緒に迎える初めての新年となった。7人の子供たちは病に倒れた父親を気遣い、とくに病状が悪化してからは長い間の別居状態にも関わらず、母親と心を一つにして面倒を見ていた。司祭から洗礼の恵みを受け本人の表情も穏やかになったと聞いて安心したが、状況の深刻さには全く思い至らなかった。
滑り込みセーフ
だから、少し落ち着いたら顔を出してみようとのんびり構えて、クリスマス後の数日間を野鳥観察に興じていた。その日も、いつもの調整池に出かけようとしていた矢先、「今日、30日5時通夜、31日12時葬儀ミサ」の連絡に慌てた。年末なのでダメ元でやった飛行機も難なく予約ができ、急遽、元旦のミサをキャンセルして空港に急いだ。
栄光の脳外科医
そして、4時半教会着、5時通夜を見事に果たすことができた。子供たちの話によると、みんなが見守る中、大きな呼吸の後静かに目を閉じたという。腕のいい脳外科医でありながら漢方薬の研究に没頭し、「病気を治すのが医者」だからと専門外の患者も受け入れ、その流れで20年前ボクも彼の患者になった。自ら調合した漢方薬をたくさん飲まされ、物療の先生たちとチームを組んで辛いリハビリの毎日が続いたものだ。土日には自宅に引き取り近くの公園までの足を引きづりながらの歩行訓練。そして、仕上げは千数百段の階段を上がっての登山。こうして、2ヶ月の予定だった入院は、手術をすることもなく1ヶ月半で済んだ。彼の全盛期だったと言っていい。
凱旋式
そして、「洗礼は受けていなくても信者らしい」称賛が夢のような波乱万丈、紆余曲折の後でたどり着いた港はやはり神様の港。見事な結末。「洗礼に病者の塗油、天国に一直線。」みんなが喜んだ。昨日の火葬場でのこと。身近いお祈りの後、棺が炉の中に入れられるのを見守る子供たちの間から期せずして拍手が起こったのには面食らったが、あの無信心な子供たちが父親の天国への凱旋を信じて疑わなかったようで感激。ボクも思わず、「サダオさんありがとう。」文字通り子供たち主催の凱旋式。
思い出は永遠
今度のことを機に仲のいい7人がますます心を一つにできたようで嬉しかった。手焼きのパンで遺影の前で昼前新年のミサ。遅いお昼の後で元気のいい3名と小1時間、父親が好んで足を運んだ近くの池をめぐり、竹林を散策。こうして愛すべき甥や姪たちと過ごすのは楽しい。もうしばらく一緒に過ごして帰ることに。
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