若者、その現状と展望
22日、日韓司教交流会打ち合わせ会議。テーマは、今年の世界代表司教会議で若者が取り上げられることから、「若者の現状と司牧の展望−AI時代を迎えるに当たって」と決まった。「インターネット(を問題にするのは)はもう古い。これからは人工知能(AI)で失われる仕事も出てくる。教会はどう対応すればいいか大きな問題。」さすが日本の10年先を行っていると言われる韓国の司教さんの発言は預言者的。ということで上記のテーマに落ち着いた。
若者の肉声を
講師は、韓国から出してもらって、両国の若者の本音が聞けるように両国の若者たちの状況を若者自身に分かち合ってもらう。これまでの交流会に若者たちが顔を出すことはなかっただけに画期的なことと言える。両国の若者たちが、自分たちのことを司教さんたちが心にかけていることに気がついてくれたらいいのだが。何よりも、共通の場で出会った若者たちが心を通わせて新たな交流の始まりになることを祈りたい。
カミガミのない世界
ところで、今回の宿泊はなぜか全員ホテル。司教会議のたびに宿舎に行く途中に見かけるアパホテル。多くの観光客やビジネスマンたちに評判がいいらしく結構賑わっている。昨晩は、ME仲間のギュンタ神父さんの通夜のため、夕食会をキャンセルしたので1人でのチェックインとなった。入って見て戸惑った。チェックインは紙なし。住所を始め全ての情報はタッチパネルを指示に従って触るだけ。唯一自筆のものは、最後に、専用のペンで端末にサインをすることだけ。印字された2枚のレシートがピロンと出てきておしまい。1枚は「ご案内」用で、もう1枚は朝食券。カミガミのない世界がここにあった!
スマホに取りつかれた世界
それにしても、毎度のことだが、司教会議の膨大な紙データ。勿体ないようなダサいような。秘書の皆さんの必死の働きには敬意を評するのだが。MEのアジア会議でさえも10年前から紙データ無しというのにだ。あ、また愚痴が出たので話題を変えよう。昨日のことだが、空港からお通屋に向かう電車の中はスマホの嵐?目の前の座席の10人ほどが全員スマホ。つり輪につかまっている人もほとんどがスマホとにらめっこ。出口のあたりでは柱に腕を回しながら仕事の話をしている人も。邪魔になるほどの声ではなかったが、マナー違反ではある。町に出ると出たで、歩きスマホはとっくに、自転車スマホも珍しくない。
自分を考えて快適を提供
また、ボヤきたくなったのでさらに話題を変えよう。いつも利用する京葉線はディズニーランドに行く人たちでホームまで約10分の道のりは多くの人で混雑する。そのディズニーランドで働く人々にマニュアルはないのだという。ゴミひとつ落ちていないのは、誰かが紙くずでも落とそうものなら立ち所に拾い上げる人がいて、しかもその仕草が大変スマートで魅力的なのだという。子供の頃、その姿を見てボランティアになった人もいるほど、見る人を魅了するのだという。自ら考えて気持ちのいい環境を作り出す精神が素晴らしい。その姿を見るためならお金を払ってでも行って見たいと思った。
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