大賞に輝く
修復された聖心(みこころ)教会が県から賞をもらったというのは、いつだったか新聞で知ったことだが、今朝手元に届けられた「第5回かごしま 人 まち デザイン賞2017」によると「都市デザイン部門」での大賞だったと分かって驚いた。「大賞」だったとは!聖堂全景の下には正面入り口の木製の扉部分と祭壇後部が、そして次頁には正面外観が紹介されている。ただ、聖堂と外観はなぜかピントが弱く鮮明でないのが残念。そういえば、沖永良部のあの大きなガジュマルも「景観づくり部門」で大賞を受けたことが紹介されているが、やはりピントが甘い。
ホントにおめでとう!
それはそうと、見開きにある知事さんの挨拶によると、この賞は、平成19年に制定された「県景観条例」に基づいたものだと分かった。いずれの部門でも大賞1点、優秀賞2点、奨励賞1点と決まっていて、都市デザイン部門では35件の応募があったという。そんな多くの中から聖心教会がグランプリを獲得したことになる。設計や施工に当たった皆さんには、遅ればせながらおめでとうをお申し上げたい。そして、旗振り役の永山神父さんにも心からのおめでとうを言いたい。苦労が報われたのだから本当によかった。講評を全文紹介したい。
誇らしい!
「素材を生かし、丁寧に継承した硬質な仕上げになっており、自然光の取り入れ方等、一つのデザインとしてもクオリティが高い。単なるリノベーションではなく、歴史や宗教的な重み、関わった人々の思いが形になっている。変わらない良さを残したまま、地域の方たちの努力で聖堂の価値を高めたことはすばらしく、戦後建築の保存例として高く評価できる。」(冊子6頁)誇らしい感じだ。また、概要の項には、「施設とその利用者を大切に思う気持ちが伝わってくる計画となっている」とある。もう少し頑張ったら神様からの大賞もきっとある。
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