主任司祭代行ミッション
「土曜日はバ–ベキューなのでyoucatなしです。」休暇で教会を留守にする主任司祭からの電話に、少しの緊張が解けた。高速船乗り場は、夏休みになったせいか多くの乗客で溢れ、ベンチはすっかり埋まっていた。定刻の16:00ちょうどに出港。まるで、新幹線のように1秒違わぬ時間厳守が気持ちいい。17:35丁度に接岸。信徒会長さんが出迎えてくれた。司祭館の庭先では会長さんの息子夫婦がトウモロコシや肉を焼いていた。はしたないが思わずお腹が反応した。6:00少し過ぎ、予定されていた参加者が揃ったところでお祈りを持って開始。
ミニ夏祭り
焼く人食べる人、和気あいあい。勧められるままに一切れ頬張った。久しぶりのギュウだったが美味しかった。それ以上にトウモロコシは甘くて文字通りスイートコーン、まるで自然のスイーツ。子供中心の企画だったようで、かき氷にマグネット釣り堀りに、はてはスイカ割りまで用意されたミニお祭り。もちろん子供たちは大喜び。この10数人の子供たちのほとんどは、30数年前、ボクがいた頃の信者の孫たちというのが嬉しかった。これこそ信仰の連鎖。「教会健在なり」の大きな証。途中、突然の豪雨に屋内避難。結局、子供たちが楽しみにしていた花火は中止。それでも、芋農家で働く若いベトナム人女性たちとの自撮り大会に興じることができたので気持ちが紛れたようだった。家庭的な雰囲気に満ちた集いは心地よかった。
ミサも国際化
「昨夜の子度どもたちは皆さんの、いわば息のかかった子供たちです。洗礼までもっていくように。」今朝のミサで小さくハッパをかけたのだが。ミサといえば、聖体拝領で祝福だけをもらった2人のベトナム人は昨夜の2人の友だち。いつもの2人のフィリピン人奥さんも交えて国際的。小さな島の小さな教会にも時代の波は確実に押し寄せていた。国際的でも家庭的な暖かさに満ちた教会であり続けて欲しい。
夜回り会
一時少し過ぎ帰館と同時に「夜回り会」の報告なるものを受け取った。毎週土曜日午後6:30、ザビエル公園で炊き出し。毎週火曜日午後1:00、ザビエル教会でシャワー、健康測定などのサービスをしている。対象は野宿の皆さん。15年になる。報告書には14名ほどのボランティアのみなさんの感想が述べられていた。一つだけ紹介したい。「…正直、最初はホームレスの方々にお会いするのが不安でした。私のような者がこのようなボランティアをさせていただいてよいのでしょうか。そのような資格が私にあるのでしょうか…。ホームレスとして日々頑張って生きている方々に何ができるのでしょうか。『申し訳ない』という思いと僅かな恐怖。しかし、回数を重ねるごとに今では違和感もなく、自然と触れ合うことができるようになりました。貴重な体験をさせて頂き、自分を磨かせていただきました。この活動を通して、知り合った方々と豊かな心に出会えてよかったです。」
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