カルガモたちは
親になる資格のない人間が子どもを産む。そして放置する。そして死に至らせる。極悪非道!と罵りたくなるのはボクだけだとは思えない。厳罰を!とも叫びたくなるが、考えてみると、子どものころ親の愛情をたっぷり受けた記憶が乏しいとしたら極悪非道の過ちを犯したからといってその人だけを責めることはできないようにも思う。親に倣っただけだから。あ、今日はこんな深刻な話をするつもりではなかった。昨日見かけたいつもの二反田川の住人カルガモのことを書こうとしたのだった。ナンデコウナルノ!
カルガモ家族も少子化?
先日続いた大雨のせいで水量が増していた。これでは、あのカルガモ夫婦もどこかに非難しているに違いない。1時間ほど行ったところで引き返そうとしたそのとき、茂みの向こうになにやら鳥らしきものが動いた。やはり、カルガモ!しかも子連れ!しかし、1羽だけ。カルガモといえばよく目にするカルガモ親子の引っ越し。写真では10羽ほどの雛たちが親鳥の後からついて行く愛らしい光景。二反田川のカルガモ家族も一人っ子政策?なかなか姿を見せない親子にしびれを切らして出直すことに。ところが、200mほど下ったところでひなたぼっこの親子に遭遇。慌てて川に入ってしまったが今度はしっかりゲット。しかし、ここでも雛は1羽だけ。
母は強し
もしかしたら、この間からの豪雨で犠牲になったのかもしれない。胸が痛んだ。そう思いながら更に近づいた。すると、身を隠す葦の茂みもなく、親鳥は観念したかのようによどみでじっとして動かなくなった。シメシメと何枚か撮ってふと気がついた。雛が見当たらない。周囲を見回しても姿はない。避難の早さにすっかり見失ってしまった。親鳥はというと、身を潜めるように首をすぼめてこちらを伺っている。明らかに子どもの盾になっている感じなのだ。やはり、向こう側の羽の下にかくまっているのかもしれない。ともかく、親子を追い詰めているようで申し訳ない感じがしたので観察を止めることに。生むしか能のない生物学的親に見習ってほしい姿だ。
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