”大人の童話”という分野があるかは知らないが、先ずは一読を

それでも!Blog

先月だったか新聞でも紹介された絵本

三恵社2200円+税アマゾン、楽天で購入可

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実は、かつて、パステル画教室に12年も通った。欠席が多くてまじめな生徒ではなかったのだが、先生の直截な指導には言葉の力を感じたものだ。主宰の先生はかつて8年間勤めた吉野教会の信徒川崎先生。その先生が本書の著者。後書きにもあるように「自分探しの旅」だということなので、大人の童話と言えるに違いない。

旅に出た王様が最後にたどり着いたのは何と先生が大好きなアシジのフランシスコの平和の祈り。「神よ、私に愛されることよりも愛することを望ませてください。自分を捨ててはじめて自分を見いだし、赦してこそ赦され・・・」大事なことに気がついた王様はまた新たな旅に出かけることに。ご一読のほどを。

今では描くこともなくなったが、「絵は造るものです」という言葉は今も心から離れない。吉野公園にもよく出かけたが、ある日の教室で見たのは先生自作の自転車にまたがったピエロ。先生が教室にはない丘を下る道をチョット加えただけなのに、静止画でしかなかった自転車のピエロがたちまち動き出すのだった。なるほど造るもの!

動きを感じない絵、例えば、被写体が等間隔だったリすると「文化勲章!面白くもなんともない!」うまくできたと思っていると「お絵描き!」とばっさり。自分なりに造ったつもりでも「絵になっていません!」とまたもバッサリ!「描く力は見る力!」毎回迫真のご指導に奮い立ったものだが「おことば」がないと力も湧かない。

残念ながら非売品

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ともあれ、先生には、現役時代に書かれた「ヨタカの遺言(いしょ)」という作品もある。第三作が待たれる。

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