台風の影響らしいが2時現在29℃
しかも、夜は窓を開けると風が通るので快適。今日は前置きなしにいきなりバクン派遣の記事を投稿したい。
翌17日午前10時半、バスターミナルに下る。山岳地方の輸送を一手に引き受けるバス会社ダンゴワン・トランコの周辺は、発着のバスや積み荷、それには多くの利用者で混雑し活気に満ちていた。
乗り込んだバスはあらゆるところが汚れていて、ジーンズで来たのは正解だったと一人頷く。通路には大きな米袋らしいのがいくつか無造作に積まれ、次々とあらゆる生活必需品が積み込まれてくる。窓枠は木製で、バスそのものも木製ではないか
と思えてきた。目的地までは5時間というが、どんな旅になるのか期待と不安が交錯する。同行のアンドレ・コサラン神父さんはさすがに地元の司祭らしく、乗客たちと親しげな挨拶を交わしている。
赤ん坊を抱いた若い母親、ジーンズが似合う都会風の娘さん、これまた少し気取った山の人らしくない中年のおかみさんと次から次乗客が増えていった。中には、いかにも山の人らしい、しかも、故郷奄美のどこかの村で普通に見かけそうな、
険しい顔つきでも正直そうな年配の小父さん。思わずシマグチ(奄美の方言)で声をかけたくなるような親しみを覚えた。今は亡き眼科医の伯父が、若い頃、兵庫県の尼崎で開業していた頃、きつい奄美なまりの患者さんに「アンタは浦(故郷瀬留
の隣村)だろ?」と方言で問いかけたものだから、ビックリ仰天されたという。そういう伯父も眉毛黒々で風貌から一見して南方系なのだが。そんなことなどが思われておかしかった。(続く)
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