怒涛の2週間と言えば大げさだが
何しろ、6時半のミサを済ましたら、何しようと全く自由な生活を半年以上も享受した身にとってはちょっとしたカルチャーショックだった。「今日はどうして誰も来ないの?…あ、そうか、教会を間違えた!」そんなことなど知る由もない信者たちは、ミサ前の祈りに専念していた。
月、水、金は大熊、但し水曜日は夕方。木は和光園。火,土は浦上。日曜日は大熊7時半、浦上9時半、芦花部(あしけぶ)5時。これが新任地のミサのスケジュールだ。言い訳になるが初心者?にとって混乱しない方がおかしいではないか。自ら手を挙げたものの、正直なところ想定外の現実に多少たじろいだ。
まさに怒涛の二週間が過ぎてようやく録画してもらった大量のフォレスタを聴きながらブログをつづるゆとりもできたのだから、50年も司祭職をやっている底力かと少し自賛。
司祭館は機能的でモダンな設計でピカ一
指宿がピカ一の要因は大きくて温泉付きという二点に限られたが、ここ大熊のピカ一は温泉はないものの、機能的、使いやすさに関しては指宿の比ではない。設計の段階でよく考え抜かれていたことが明白。しかも、二階の寝室に案内されて驚いた。なんとウォークインクローゼット!20年前の司祭館にしてはモダン?
聖堂内はいずれも祈りの家としてピカ一
圧巻は最も歴史のある芦花部教会。90年余りの歴史のある建物だが、瀬留に次いで二番目の古さを誇る。以前の畳み敷きがフローリングに変わっていたので驚いた。「司教様が祝別したじゃありませんか!」そう言われてみると、最初の教会訪問でそういうこともあったような気もしたのだが…。
驚いたのはそれだけではない。「入祭の歌はない」と言うので典礼聖歌「キリストのように考え」を提案した。「閉祭は知っているから同じものを歌いたい」というので思わず笑ってしまった。すると、ひとりのご婦人がすかさずスマホをいじりだした。「ありました」とかざしたスマホにはどこかの司祭が歌っていた。
ボリュームを上げてもらって二,三回練習。「覚えるまで毎週歌おう」ということになったが、スマホの伴奏付き入祭というのは初体験。「そうかスマホがあったか!」改めて気が付いたというか。信者数名の最小共同体で全員後期高齢という環境下で全く意表を突かれたと言ったほうが正しい。失礼!いや、あっぱれ!
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