今回のデンパサール行は安い航空券だったこともあって、インチョンでは6時間の待ち合わせ。何度も利用しているが、今回気がついたことがいくつかある。世界で最も美しい空港として定評のある空港だが、長時間の滞在には対応していないと感じた。フラッと立ち寄って疲れを取るための空間がない。あるにはあるのだがスペースが限られている。ちょっと一杯と思ってもソフトドリンクがほとんど。何かを食べたいと思ったら二階に上がらないといけない。しかも、受付を通らないと入れてもらえない。ビールだけ飲みたいと思ってもいい顔をしてくれない。自由に上がれた向かいの2階のファーストフード店は閉鎖状態。そういえば、一階の免税店も、改装中なのかも知れないが閉鎖が多い。国債の格付けは日本よりもはるかに上位だというのに、一体韓国に何が起こったのか。
ともあれ、長い待ち合わせ時間を強いられた時に退屈しないのはなんといってもバンコク。コンコースの真ん中に充実したバーがあって、フラッと立ち寄れるカウンターの設定がオープンでいい。もちろん日本のビールも日本酒もある。2年前にオープンしたという1週間滞在したバリ島のデンパサール空港の充実ぶりには目を見張った。広々としたカフェテラス。食べ物飲み物なんでもその場で気軽に注文できる。バンコクに負けない接客のプロたちがそこにはいた。どうでもいいことなのが、“旅に出たらどこでもリゾート“のボクにとっては重大。
そんな思いを巡らしながら帰国の途についた。福岡空港についた途端現実に引き戻された。「足元にお気をつけください。小さなお子様をお連れの方は…。」デンパサールでも、インチョンでも聞くことのないアナウンス。
しかし、今回は「ムッ!」ではなく、「ア~アッ!」という情けない感じ。それは、楽しい時間を過ごしてすっかりいい気分になって帰宅すると目の前に手つかずの宿題の山を見せつけられた時のように思わず肩を落とした時のよう。「技術は世界一でも幼稚な日本。」日本社会の幼稚さを世界に発信しているようで恥ずかしい! 帰国一番の感想だ。
2020年のオリンピックまでに大人になった日本を見せて欲しいのだが。もっとも、The passengers who have childlen…という英語のアナウンスは聞いたことがないのはせめてもの慰め。もしそんなアナウンスを聞いたら英語圏の人が思わず吹き出すかもしれない。あるいは、「なぜあなたは私たちに干渉する権利があるのか」と抗議するかもしれない。そしたら少しは考えるようになるのかもしれないのだが。
これって日本の”お・も・て・な・し”?それとも単なる“お・せ・っ・か・い”?
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