「海外に出たら活性化するんです。緊張しているからだと思います。」自慢にならないが、飛行機の乗り損ないは過去数回、大事に至らない曜日の勘違いは茶飯事、約束の時間の失念で最近の一大事は鹿屋星塚教会60周年記念ミサ。「もしもし、司教様、今どこに…。」「今、お御堂!後でする!」…「ハッ、記念ミサ?」すでに約束の2時5分過ぎ!
この償いは元旦11時のミサとなったが、未だに思い出しても背中に汗をかくのがバスでの失態。6日の叙階式の前日、空港からのバスは珍しく座席を探すほどの大入り。リュックにバクルス(儀式用杖)のケース、それにダウンに帽子。2カ所に分散。久し振りの故郷の空気に酔ったらしい。
バスを降りようとしてはたと困惑した。リュックはヒョイと担いだもののダウンが見当たらない。バスの中を行ったり来たり。「まだ見つかりませんか?!」運転手が声を荒げるほど待たしてしまった。ウロタエは増幅するばかり。
ふと見上げた網棚にバクルスのケースとダウンが。「ダウンがダウンが」と騒いだものだから、大事なバクルスのことはすっかり頭になかったので、思わず叫んでしまった。「あ、ありました、ありました!」観客、いや乗客からは「あって良かったですね〜」の相の手も。「皆さんすみませんでした。」逃げるようにバスを降りたのは言うまでもない。「一件落着、ヤレヤレ!」歩き出してふと気がついた。頭が冷たい。「しまった帽子を忘れた!」
あ、こんな話をいつまでもするつもりではなかった。海外では活性化する話だった。いや、これは正確ではない。「これまではそうだったのだが」と言い訳をしなければならなくなった。台北空港での乗り換えは快適なスカイライナーでの移動。出国手続きでリュックからiPadを出そうとして思わず青くなった。ナイッ!
アン神父さんにリュックを預けて案内の女性にS・O・S。チケットの残りを見せながらカクカクシカジカ。渋い顔をしたもののチケットを受け取り手元の無線で連絡を取ってくれた。「ここで待っててください」という言葉にホッ!ものの10分ほどで無事手元に。「神に感謝」なのだが、「やっぱり始まっている…。」旅の初日がこれでは先が思いやられる。活性化しなきゃ。
4時前到着。訪問先の司教さん自らお迎えで恐縮した。幼きイエズス会の修道院で夕食もボクには想定外 。志願者が19歳から25歳まで10名.。 食後の自己紹介は日本語で。いずれ、日本で修練することになる。頑張ってほしい。
航空券に付いたホテルは5階の部屋までエレベーターなし。急遽、訪問先のコントゥム教区のゲストハウスに変更。車提供の司教さんの姪夫婦の計らい。今日は思いがけないことばかりで初日が暮れた。
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