黙想会は早くも終盤。明日をもって終了。午前の部と夜の部があって、昼間はオフ状態。で、昨日と今日、晴天に恵まれたこともあってカメラをぶら下げて島内散策。
驚いたのは二つ。一つは小さな島なのに湿地帯があちこちにあること。司祭館裏手にはかなり広い湿原があって年中乾燥することはないのだという。「水は豊富なんです」という主任司祭の言葉に納得した。それに、島内で汲み上げた水で焼酎も作っているという。海に囲まれた小ぶりの島と聞けば塩分が気になるところだが無塩。高い山があるわけでもないのにどうしてそうなのか不思議だが、お陰でキリシタンが住みつくことが出来たのだから正に神様がくださった自然の恵みということになる。
もう一つの驚きは、フェリーから見た島は細長いさつま芋状なので一握りの印象を持つが、どうしてどうして、車を必要とするほどに結構な大きさだ。昨日1時間半、今日1時間歩いたが一周の願いはあっさり潰えた。しかし、全住民が信者というので仕事中の人に声をかけるのも気安くできるので楽しい。
杖を片手に散歩中らしい老ご婦人には、「今日は、いい天気ですね〜。散歩ですか?」「ハイ、どちらから?」「教会からです。」「あ、神父様ですね。」「ハイ、神父様の友達です。」親しみの満面の笑顔が美しかった。
話は前後するが、今日のお昼は信徒会館で堅信のお祝い。夏に霧島で出会った5人の中学生たちと再会。素直さはそのままでも、背が伸び、どことなく大人っぽくなっていた。4月から1人は高校に進学し、残りは3年と2年に進級する。全学年8人中5人が信者という日本では珍しいカトリックマジョリティー校。小学校も12人中9人とカトリックが絶対的な優位を占める。そのせいか、みんな伸び伸びとして素直で好感度大。
3つ目の驚きはカトリック墓地。御影石が採れるというだけあってピカピカの黒御影の十字架が林立する光景は壮観。さらに驚いたのは、どのお墓にもマリア様を品良く安置していること。カトリック墓地の面目躍如。日本広しといえども、こんな素晴らしい墓地はおそらく他にない。
大浦天主堂まで出向いて信者であることを告白したジワン出口大吉さんの墓もここにある。そして、出口家の庭先には「信仰復活の地」の碑が建っている。
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