幼保連携型認定こども園・鹿屋カトリック幼稚園。ずいぶん長い名前になったが、分かりやすく言えば、これまでの幼稚園に保育園が併設されたようなもの。
教区にはカトリック大隅学園と聖マリア学園の二つがあるが、前者は文字通り大隅半島を中心に宣教活動をしていたザベリオ宣教会を運営母体としたもので4つの園がある。いつの頃だったか、教区に移管された。園長は全員信徒。園長時代、司祭職との二足のわらじに疲れ、疑問を持ったことから司祭は司祭職に専念できる環境を作るべきだとの思いを強くしたのが理由。
後者は、やはり4つの園を持ち、教区が運営母体。こちらも、信徒園長に切り替えつつある。信徒の園長、司祭の副園長というのが理想。
幼稚園はいま国の肝いりで、変革期を迎えている。冒頭の長い名前が生まれたのはそのため。お蔭で、青息吐息の火の車だった大隅学園が息を吹き返した。子供が増え、財政的にもゆとりが出始めてメデタシメデタシと行きたいところだが、先生たちの負担は倍増した模様。新たな課題に直面していることが分かった。待遇改善を国も考えてくれているようだが、なかなか難しそう。
ところで、入園式。導入は先生たちの得意技で泣いたり騒いだりと落ち着かなかった0歳から5歳までの35名の子供たちの心を鷲づかみ。たちまちシーン。で、真っ先の理事長挨拶は、子供たちのハンランを恐れたほど。「エーとソウダナ~…、あ、そうだ、わたる君のこのお洋服は誰に着せてもらいましたか?」「ジブンデキタ。」突然の質問に少したじろぎながら小さな声で答えてくれた。
「あ、すごいなー、さすが5歳のお友達!そうです。皆さんは神様から二本の手をもらっています。自分のことは自分でするようになるためです。」志布志時代のモットー「強手、強い足、強い心」が蘇った。初めて見るヘンなオジサンの言動に、子供たちはあっけにとられてシーン。久しぶりの子供たちとの問答は楽しかった。
明日の指宿もこのバージョンでいくとしよう。
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