ナザレ園のこと

もう一つの歴史 - 右の写真は立正佼成会一食平和基金で再建されたナザレ園。慶州ナザレ園。聞いたことがあるようにも思うが、思いがけなところからかなり詳しいことを知ることができた。いつも機関誌を贈呈してくださる立正佼成会から今回佼成新聞の贈呈を受けた。

カトリック新聞とおなじ週刊紙。その第5面に紹介されていたのが慶州ナザレ園のこと。戦時中に韓国人男性と結婚した日本人女性のための施設であることを知った。

カトリック信者の経営であることにも興味を覚えたが、何よりも、同会が長い間支援しておられることに驚いた。同会には「一食(いちじき)平和基金」というのがあって、28年にもわたって同園を支援してこられたという。写真のお年寄りは90歳の鹿児島出身の方でカトリック信者。

創設者の父親は抗日運動家で日本の官憲に殺されたにもかかわらず、「隣人を自分のように愛しなさい」(マタイ19.19)という聖書の教えに従って、反日感情に苦しんでいる日本人女性を保護し、帰国を助けるための施設として1972年に開園。これまで保護された日本人女性は250人余り。147人は帰国を果たした。入所者は現在85歳―99歳の22名。

「最後の一人まで、園は日本人女性を守り続ける。皆を見送ったら、私も一緒にこのお墓に入って、平和な未来をともに祈り続けたい。」園長さんのことばに心が震えた。

昨年11月の日韓司教交流会で訪れたナムの家でのことが思い出された。歴史に翻弄されたもう一つの人生がここにもあることに、じっとしていることができないような落ち着きの悪さを感じている。それは、同じカトリックなのに今まで知らないでいたのと仏教の皆さんが惜しまない支援をしてこられたことに対するバツの悪さ、それに、慶州と言えば、数年前に参加した慶州桜マラソンしか思い出さない自分を恥じているのだと思う。鹿児島の皆さんと訪問したい。

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