手始めに浅草
「東京見物」という言葉はもう死語になっているのかもしれないが、タイから2人の神父さんが来たお陰で図らずも東京見物をすることに。はとバスにしようか迷ったが、結局、浅草に決めた。雨模様にもかかわらず、人気のスポットだけあって人、人、人。アジア系が大多数。中には修学旅行生らしい若者たちもいて、「君たちどこの高校?」「高校ではありません。中学です!山形。」そんな束の間の出会いもあって結構楽しかった。連れの2人はといえば、「着物を着た人が多いのは今日は何かの祝日?」「レンタルだよ」と答えたら納得。東洋人の女の子たちが断然多いが、年配の女性は欧米人がほとんどで、プロの着付け師が着せたらしく不自然な感じがしない。
ラーメンパワー
行列が出来ているラーメン屋で何十年ぶりかに東京のラーメンを食べた。暖簾には、青森、とあった。煮干しダシということであっさり味で美味しかった。神学生の頃食べた「東京ラーメンはまずい」との刷り込みは一挙に払しょくされた。無料だというのでご飯も少し頼んで汁ごと飲み干した。店を出る頃には雨も止んでいたのでスカイツリーまで食後のエクササイズ。塔に上がるのは込み合っていて容易ではないと聞いていたが、当日券であさあり上ることができた。展望台に上がると、修学旅行かと思われる高校生の一団が記念写真コーナーに群がっていたいたので仲間に入ることに。旅の恥はなんとかで、乞われるままに3人のおじさんがピースをしてハイパチリ。「気に入ったらお買い求めください」と言って手渡された写真は1枚1200円也。記念に3枚買った。
2人はスイーツ派
雨上がりで厚い雲に覆われてはいたが、350メートルの展望台から見下ろす世界一の大都会のパノラマはさすがに見応えがあった。鳥の目とはこのことかと実感。行きたいという「ショウグンの家」(皇居)へは、すがに歩き疲れたので、タクシーにした。タクシーに待ってもらい、大急ぎで皇居をスマホに納めて引き返した。さらに足を延ばして東京タワーまで。「さっき見たから二回も同じ町を見なくていい」ことになりカフェで休憩。2人は、見るからに甘そうなスイーツ、ボクは缶ビール。「こどもと大人の違いだね。」飲むことに関心のない2人が笑った。同じタイ人でも飲むことに目のないワット神父さんとは大違いだ。
終わり良ければ…
帰りに乗ったタクシーの運転手は、7年前までタイの衣料を扱う会社に勤めていたというタイ大好き人間で、しかもプロテスタントの信者。2人がタイから来たと分かるとスマホに取り込んだタイの人なら誰もが知っているという音楽を聞かしてくれた。道みちモーセの話をして「どんなに辛いことでも神様のご意志だと思うと頑張ることができる」と信仰告白も。手探りの東京見物でいくばくかの不安はあったのだが、予想だにしなかった出会いに神に感謝。2人とも「スゴイ、スゴイ!」を連発して大満足。さて、明日はどうしたものか。*9日に記す。
コメント