あれは確か1972年司祭になった年の夏休みだったように思う。東京での教会学校教師研修会に二人の青年と参加したのは。その帰りに一人だけ草庵に向かった。
中央本線の信濃境駅から徒歩30分。草庵の創設者は、今は天国でくつろいでおられるドミニコ会の押田神父さん。さまざまな人が出入りする癒しの里。創設の経緯は聞いたようにも思うが40年も前のことなので全く記憶にない。
帰省中の神学生が一週間ほど滞在した。彼の訪問を勧めたのは実は僕だったというが記憶にない。それでも、久しぶりの草庵談義に花が咲いたのは帰省直後の先月末。その時手渡された草庵便り。何かと取り込み続きでじっくり目を通すこともなく気にはなりながら手にしたのが数日前。再度草庵でのことが蘇った。
昼間は広い畑で農作業。4時になると全員、当時は10名ほど、母屋に集まって神父様の聖書講釈。講釈と言っても、畳なので、磊落な性格の神父様は、ごろりと横になり、頬杖を突きながら、「はい、郡山、そこ読んで。…でどうなんだ?」といった破天荒な勉強会。突然の指名にどぎまぎしながら感想を述べると辛口の評価が飛んだ。「キミは遠藤周作の読み過ぎ!」
一週間ほど滞在した。そうそう、野沢菜の種まきもした。あの当時のお世話係のシスターがしっかり跡を守っているという。暖かくなったら訪ねてみたい。
それにしても今日の幼稚園理事会。10:00から5:00前までの長丁場。フーッ!
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