国務省といえば内閣府みたいなもので、長官はピエトロ・パロリン枢機卿。穏やかな笑顔で、一人づつと握手をしながら迎えてくださった。
「国とはどんな関係にありますか?」というどこか政治的な感じの質問には戸惑ったが、首相の日本招待の話もあっただけに、日本の教会が現政権に対してどんな立ち位置でいるのか知りたかったのかもしれない。
戦後70年に当たって司教団として声明文を発表したこと、国からの反応はないことなどが伝えられた。「国には直接手渡したのですか。そうでなければ、多分屑篭に…。」なるほど、郵送の甘さを指摘された格好になったので、「次からそうします。」
現政権が教会の呼びかけを無視していることに関しては、「やもめのたとえ話(ルカ18,3−5)にもあるように何度でも叩き続けてください。」沖縄の基地のこと、平和憲法が変えられようとしていることなど憂慮すべき日本の状況も伝えることができた。
長官の来日要請に対しては、「今年は難しいが来年以降であればいつでも行きたい」と返され、教皇訪日に関しても、「色んな機会をとらえて何度でも呼びかけ続けてください」と励ましのお言葉はみんなに希望を与えた。
昨日に続いて、今回も実り豊かな訪問となった。
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