聖ペトロ大聖堂中央祭壇の真下にペトロのお墓はある。バチカン訪問の目的の一つが墓前のミサ。ローマに来て初めての雨の日、傘をさしての墓参も風情があっていい。朝の8時前はさすがに観光客は少なく、聖堂内も、昨日とは打って変わって静かな祈りの雰囲気に満ちている。
各香部屋ではいろいろのグループがミサ前の準備にごった返していた。司教団と同じ時間帯なので彼らは脇祭壇に甘んじないといけない。ま、同じミサなので、しかも、同じ地下なのでどうということはないのだが、やはり心情的には「お側近くに」だ。留学中の司祭や神学生、シスターたちで聖堂は埋め尽くされた。鹿児島教区の一人一人の必要が満たされるように、とくに創立50周年を準備している志布志教会のために祈った。
写真撮影は禁止であることが後でわかったが、文字通り後の祭り。それにしても、ローマでは司教に対する看視の目は寛大、というか決して制止することはないようだ。教皇謁見の際にも、なんの注意も受けなかったので安心して撮っていたのに本当は撮影禁止だった。今朝も、監視の人はいたのに見て見ぬ振り。信徒や司祭だったら、恐らく人差し指を立てて「ノー!」のサインが出たはずだ。お陰で、めったに公開されることのない?貴重なショットをアップできる。
ミサを終わって外に出ると霧島神学生が迎えてくれたので驚いた。日本人会を通して連絡が来たのだという。ホテルに帰る途中で、平べったい美味しい菓子パンとカプチーノでオヤツのような朝食を一緒に取ることができた。昨日のエスプレッソの味が忘れられなくてこれも追加。病みつきになりそう。
霧島君はまだ2年目だが、神学一年の後期在学中。ホテルのロビーでしばらく歓談の後、司牧実習先の教会へ。
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