竹山神父さんに贈る歌
葬儀に向かう列車の中で、指折り数えて詠んだ歌4首。恥ずかしながらブログに代えて。
〇ひっそりと 命の息を 深く吐き 父のもとへと 馳せ行く君は
早朝3時20分、だと聞いて、病院のスタッフ以外看取る人もいなかったに違いない。そう思えたので、ひっそりと。馳せ行くとは、大慌てした姿を見たことがなかったので。78歳はいまどき早すぎる。
〇我もまた 捧げて行かむ 主の道を 父の宴に まみえる日まで
誰もが通る道。そうは言っても、納骨を終えた今でも実感がわかないものの、いなくなったらなったで、また会ってみたいと心底思う。そして、御父主催のパーティーで、山形屋の生ハムとチーズを肴に上等のワインでアペリティフ。やがて運ばれるスパゲッティーはカルボナーラ。あ~あ、神父さんの手料理はもうない。
○学問に 司牧活動 手を抜かず 使い果たした 二足の草鞋
手を抜かないというのは、必死こいて頑張るイメージではない。淡々と完璧。いい加減なボクから見ればそう見える。本当は大変だったのかなあ、と思ってしまった。それほど、全てを淡々とこなすので無理のほどが見えなかった。でも使い果たした。
○巡礼に 旅立つ朝の ハプニング ひっそり眠る まっさらの旅券
教区司祭で、唯一、海外に出たことがない司祭だった。どんないきさつか知らないが、そんな彼が、巡礼に行くことになった。出発の朝になって断念せざるを得ない状況に。それ以来、巡礼に再チャレンジすることはなかった。巡礼はともかく、こういう人にこそ海外に出てもらって、鹿児島教区に発信して欲しかった。ことあるごとに勧めたのに、若輩者のボクには後一押しがなかった。
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