「これも司祭の仕事だったのか」と司祭になって初めて体験したこととは

何でもする教区司祭

「ミサ依頼の封筒を作ってください。」多忙を極める幼稚園の主任は信者。40数年の司祭生活でかつて耳にしたことのない願いに面食らったがあっさり引き受けた。封筒には縦書きで「御ミサ依頼」依頼者と意向は横書きとした。しかし、意向を列挙するのが結構難しかった。筆頭は死者のため。だから意向は永遠の安息。その下に三行の氏名欄。次に浮かんだのは家内安全、商売繁盛、合格祈願。なんだか、神社仏閣並みではないか。教会では露骨すぎる感じがしたので、「家庭の祝福のため」とした。漠然としすぎるかな。しばらく思案。長年MEに関わっている者としては婚約・結婚・結婚記念日は外せない。実際、家庭に関わる大事な節目なので、そうしたときにミサをお願いするのはふさわしい。で、「家庭(婚約・結婚・結婚記念日)の祝福のため」とした。その下にやはり三行ほどの横線。三つ目は、「ご自由にお書きください」として各自の意向を具体的に書いてもらうことにした。ともあれ、初仕事終了。「教区司祭は何でもしなければならない。」司祭になりたての頃聞かされた先輩司祭のことばが蘇った。ヤレヤレ。

町中の神父さん

お昼を済まして2階に上がってまもなくチャイムが鳴った。母親のことで相談があるというので上がってもらった。母親とは離れて住んでいるので何かあったときにどうしたものか悩んでいおられるようだった。「最後は教会でちゃんとお送りします」と話したら安心して帰って行かれた。指宿に来て初めて受けた相談事に、御ミサ依頼の封筒作成とは質の違う回答ができたことをが嬉しかった。小教区を長いこと離れていたので今日のような訪問はとても新鮮だった。「町中の教会の神父さん」を実感。

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☆神に仕える身でありながら、カミガミ(紙々)の要らない世界を標榜する人間の一人として、電子メディアに自分の思いを綴ることは大きな喜びです☆本を書かない代わりにここでいろんなことを書いてみたい。

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