故郷忘じがたく候、どかで聞いたようなセリフだが…

調べてみて思いがけない発見をした

先ず司馬遼太郎の著作の題名であること。二つ目が美山の陶工たちの話。大変興味深い。江戸時代の医者であり、旅行を趣味とした橘南谿(たちばななんけい)との交流。

豊臣秀吉の朝鮮出兵(1592)に際して拉致された陶工たちは17氏に上ったという。南谿の訪問は1750年ごろ。「すでに五代が経ち200年近くにもなる」と南谿に話している。

南谿は、「朝鮮のことはもう忘れてしまっているのでは」と思ったらしい。しかし、「故郷忘じがたしとは誰が言ったものか。」話を結んだ老人の言葉に哀れを感じたという。

実は、昨日あのツバメたちが全員巣立ちを果たした。しかし、今朝、巣の回りを鳴きながら飛び交っている姿が見られたものだから、ふと「故郷忘じがたく」が浮かんだワケ。

来年また帰ってくるに違いないのだがなんだか心が動いたものだから、少し深刻になったが、おかげでデジタル版を読むことが出来た。なんと519円。ともあれ、陶工たちのことをもっと知りたくなった。ツバメたちに感謝。

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