3年ぶりとなる指宿白百合幼稚園での父の日講演会はホールからあふれ廊下で立聞きする父母たちもいて大盛会

父母の参観日?

100数十名の父母でにぎわった

100数十名の父母でにぎわった

一体これはどうしたことか。父の日講演会といえば、当然父親が対象になる。中にはお母さんが同席することもあるがそれも多くて10人ほど。しかし、今日はまるで父母の参観日かと思われるようなお母さんたちの盛況ぶりに驚いた。それほど関心を持っているということなので喜ばしいことだ。何よりも、父母の皆さんの幼稚園に対する好感度大のしるしだとすればこんなにうれしいことはない。「お母さんたちも積極的に参加してしてください」と呼びかけたわけではないという。何よりも、夫婦で同じ話を聞くのは、同じことを共有できるので家での会話も弾むはずだ。

選びの自由

聖母子が見守る中で子が育つ

聖母子が見守る中で子が育つ

ともあれ十時ちょうどに講演開始。「子育ては個育て」というテーマは昔から変わらない。そのために提供しているのがモンテッソーリ教育。その根幹をなすのが、クラスでの子供の自由な選びによる「オシゴト」。日常生活の基礎となる手足の自由な動き、たとえば、切る、貼る、ひねる、握るなど指先や手首のスムーズな動きを助長するための日常生活訓練教具にはじまり、五感を敏感にする感覚教具、それに数、言語、文化といったいわゆる5領域にわたる教具を子供が自由に選んで取り組むことを基本とする。子供が自分で選び、満足するまで取り組むことで「成し遂げた」という達成感を味わってもらうのが大きな目的。この達成感こそ、個としての子供の人格の円満な成長に欠かせない。知力もぐっと弾みがつく。ちなみに、脳科学者によると自由な選びと達成感が人間の前頭葉を活性化するという。オバマ元大統領、クリントン夫妻、ビル・ゲイツ、それに将棋の藤井聡太君もモンテッソーリ教育を受けた。

不ぞろいの賛歌

将来のビル・ゲイツたちも大勢同伴

将来のビル・ゲイツたちも大勢同伴

「小学校に上がったら選びの自由はありません。好むと好まざるとにかかわらず、多くの教科を学ばなければならないようになっているのです。日本は子(個)が育ちにくい社会です。出るクギは打たれる。ソンタク。周りに気を遣い、自分は自分、人は人と割り切って生きるのが難しい。しかし、私たちは『神様の手造り』と聖書にはあります。しかも『神に似せて造られた』とあります。手作りの特徴は?世界に一つ。世界に一つということは?不ぞろい!でも『うちの子はうちの子でいい』と思いながらも、心のどこかで、『人並み』を要求していませんか?モンテッソーリの教育論の根底にはこの聖書の人間観があります。教具はすべて、子供一人ひとりの人格の円満な成長のために考案されています。円満な人格というのは違いを認めることのできる人という意味です。」

紹介した本

ぜひ手にとって読んでほしい

ぜひ手にとって読んでほしい

「モンテッソーリ教育を受けた子どもたち-幼児の経験と脳」相良敦子著 河出書房新書「筋道を立てて考えるのが好き、計画を立てて目標を達成しようとする、教え方が上手、人を褒める……、夢をかなえるために頑張る子に育ちます!1,000人のデータからその成果を検証し、”モンテッソーリ教育のどの経験が脳に効いたのか”に迫る!*帯封より。特に、幼稚園の母親学級での読者会に最適かと思う。

 

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