教皇フランシスコ使徒的勧告「愛の喜び」入門編

勉強会

イグナチオ教会で司教の勉強会は、司教儀典書についてではなく、昨年の家庭に関するシノドスを受けて出された使徒的勧告「愛の喜び」を紹介するもので嬉しかった。愛の喜び、というタイトルは正式なものではなく、講師の試訳のようだが、語感としては俗的な響きがするのだが…。それに時間不足で十分な質問の時間が取れなくて残念だった。

みんなで作り上げたシノドス

本書は、現代の家庭の状況を見ながら、家庭を作ろうとする人々を励ますために書かれたもの。講師が紹介したドイツ人神学者による、今回のシノドスにおけるサッカー大好き人間教皇の立ち位置についての解説は興味深かった。教皇はサッカーチームのキャプテンとして、各地方教会や神学者たちから送られるボールを左右に上手に裁き、最後は自らゴールを決めるというものではなかった。むしろ、プレーヤーとしての司教や神学者たちによるチームプレーを良しとされた。

野戦病院

紹介された八章は「弱い立場に置かれている者に寄り添って同伴し、識別する」(講師試訳)ことが内容で、「教会は野戦病院みたいなものだ」という教皇特有の視点がハッキリしている。野戦病院なのだから「誰も排除してはいけない。…誰も取り消しがつかない形で断罪されるべきではない」(講師試訳)。教会が名実ともにいつくしj
みの神が現れる場となり、真の癒しの場となる期待感がますます高まる。1日も早い出版が待たれる。

大使館聖堂障害を持った皆さんと

午後からはイグナチオ教会に移動して、司教団主催の障害者の皆さんの体験談を聞く会に参加。聴覚障害を持つ人々のためには手話だけでなく、話されたことをそのままワープロで打ち出してスクリーンに映し出すという高度な配慮もなされていて驚いた。

夕食は大使館のおもてなし。

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